本日は病院バイト。救急部は割りと平和だった。
こういうのもなんだけれど、病院が暇なのにこしたことはないと思う。
暇だったので、ちょろっと近くの本屋へ抜け出す。長編を読む気分ではなかったので、短編集をチョイス。
村上春樹『回転木馬のデッド・ヒート』
雑務を片付けつつ、バイトの合間二時間位で読み終わった。
帰り際、また同じ本屋へ寄る。やっぱり短編集
浅田次郎『鉄道員』を購入。
私は一度気に入った本があると、その作家の本を買い続けることが多い。
月曜、男子の試合の応援で有明に行くからその電車の中で読もうかと思った。
どうでもよい話だが帰りの電車でぱらぱらと読み始めたら、
総武線で私の横に座っている女の子とその前に立っている女の子がパラパラを踊りだした。
前も総武線で同じことがあった。
総武線は人を踊りにかりたてる何かがあるのだろうか?
そんなことはほんとにどうでもいい。
私は一度本を開くと、一気に読まないと気がすまない性質だ。
大抵の本は1日のうちに読んでしまう。
一気に読むのは結構集中力を使うものだから、本を買う時には無意識にその時の体調や健康状態を考慮している。
読み始めて自分の状態にそぐわないと感じたら、読むのをすぐやめる。へたに読み進めると止められなくなってひどく疲れるからだ。
そういう本はしばらく寝かしておいて、必要な時にとりだす。
選んだ本と読み方によって、自分の状態が見えてくる。
今日は短編集であまり重くないものを選んでいる=あんまり読み続ける元気はない→結局読みきってしまった=何かしていないと不安である→テニスが突然終わり目標がない→何かすることがほしい→あ・そういえば卒論…→現実逃避という自分の状態が手に取るように見えてくる。
まぁ、こんな分析してる暇があれば卒論やれってね。
話がそれたが、帰りに買ったものがもう一点。
浦沢直樹×手塚治虫『PLUTO』
前からちょっと気になっていたら、たまたまレジ前で目にとまった。
ちょっと迷ったけれど、間違いなく原作も読みたくなると思って
手塚治虫の『鉄腕アトム』の原作がついた初回版を購入。
先に『PLUTO』を読む、個人的に文句なく面白いと思う。
すごい小ネタだけれど途中『あの人』らしき人が出てくるところも嬉しかったりする。最後のページでは胸が高鳴った!2巻が楽しみだ。
当然のごとく読み終わる頃には原作『地上最大のロボット』が気になってたまらない。
さすが自分のことは自分が一番わかってる。
原作を読む。今さら私がとやかくいうこともないが、さすがは巨匠。
しかし、この原作から『PLUTO』のような作品を作るとは…
一つの作品に対して読み手の数だけ解釈があって当然だし、それをどれだけ広げさせるかというのも作者の力量なのではないかと思う。
『PLUTO』は浦沢直樹から見た『地上最大のロボット』であり、これだけのものを引き出させる作品を作った手塚治虫はやっぱり天才だと思う。
そして『PLUTO』を単なる自身の一方的な『解釈』で終わらせず、そこからさらに読者に広がりを持った世界を与える作品に展開させる力を持った浦沢直樹もまた現代の天才なんじゃないかと思う。
原作を読んで、一体これからどのように『PLUTO』が展開していくのか、さらに楽しみだ。
まぁ私の稚拙な文章だとあんまりよさが伝わらないけれど(眠いから推敲もなし…)、『PLUTO』オススメ。
…ただ浦沢直樹の作品って長いから、待つのに疲れていつしか完結するのを待つようになった挙句読みそびれることが多い。